5分でわかる!仮想通貨の基礎知識
5分でわかる!仮想通貨の基礎知識
近年、当たり前のように仮想通貨(正式名称は暗号通貨です)という単語を耳にするようになりましたが、まだ、あまり理解できていない方は多いようです。(仮想通貨は英語ではCrypto(暗号)currency(通貨)という風に表現します)
仮想通貨という何だか、あやふやなイメージ持つ人も多いかもしれません。
このページでは仮想通貨とは一体何なのかを詳しく解説していきたいと思います。
仮想通貨とは
結論から言うと仮想通貨はインターネット上で使える通貨の事を指します。
仮想(暗号)通貨のやり取りは、高度な暗号化技術によってやり取りされている事からこの名が付けられました。
円やドルなどの通貨の価値は国家や中央銀行が法的に保証します。
しかし、仮想通貨は国家からの保証が無い代わりに、利用者からの信用、信頼などによって成り立っています。
仮想通貨は電子マネーやオンライン上の仮想通貨とほぼ同じで、国家からの価値が無い代わりに、電子マネーやオンラインゲームの運営会社がその価値を保証してくれる事で初めてその価値が発生します。
仮想通貨が話題になった背景には、『ビットコイン』と呼ばれる仮想通貨の存在が大きく関係しています。
ビットコインは世界最大の仮想通貨で、2009年に有志の手によって登場し、2010年から世界中で盛んに利用されるようになりました。
日本でも、2014年にその存在が大きくクローズアップされ、飲食店での支払いにビットコインを利用できる店まで登場しました。
しかし、その存在が大きくクローズアップされた2014年にビットコインは一時取引停止や運営会社の社長が逮捕されるなどの騒ぎが起きました。
こうした事から日本でも仮想通貨の存在が良くも悪くも、強く認識され、現在では、1,200種類のビットコインのような仮想通貨が存在すると言われており、今この瞬間にも、プログラミングに長けた有志によって次々と仮想通貨が生み出されています。
主に海外で生まれる事が多かった仮想通貨ですが、日本産まれの仮想通貨もあります。
仮想通貨のメリット、デメリット
ビットコインなどの仮想通貨の大きな特徴と言えるのが、価値が大きく変動しやすいという事だと思います。
一般的な通貨がそれ程価値が大きく変わらないのに対して、ビットコインは2009年の流通当時は1ビットコイン1セント(1円)以下の価値しかありませんでしたが、2013年12月には1ビットコインあたり約10万円にまでに跳ね上がり、たった4年ほどで10万倍の価値に跳ね上がりました。
この頃ビットコインを持っている人は、ちょっとしたお金持ちのような状態になりました。(2017.11現在80万円強)
しかし、一度バブルが弾けると、国家からの信用が無いのでこうした仮想通貨の価値は一気に下がる、という危険性をはらんでいます。
こうした仮想通貨の特性を利用して、仮想通貨を投資対象として捉える人も多く、中には仮想通貨を利用して億万長者になったという人もいます。(こうした方を億り人とも呼ばれます)
ただし、前述したように仮想通貨は、価値が急激に変わりやすいという性質を帯びているので、投資対象として考えた場合、リスクが大きいと言わざるを得ないと思います。
仮想通貨には、スマートフォンやパソコンで国際送金より格安でしかも速く相手にお金を送れたり、通常の通貨と違い、国境という概念が無くなるので相手が受け入れさえしてくれれば両替の手間なく資金のやり取りが可能、日本ではあまり考えにくいでしょうが、自国の通貨がハイパーインフレになっても影響を受けないなどのメリットがあります。
反面、仮想通貨は前述したように、どうしても投資的側面が強く、投資家の心理次第で大きく価値が上下動してしまう、そもそもネット上でのやり取りなので、スマートフォンやパソコンにうとい人には使いにくい、そして何より国や公的な機関からの担保が一切無いので、価値が下がってしまったら完全に自己責任というデメリットがあります。
特に問題視されているのが、闇市場を生みやすい、課税の逃げ道になる、マネーロンダリングに利用される危険があるといった点は大きな問題点と言えます。
こうしたメリットとデメリットを天秤にかけた上で、使う・使わない判断をすると良いと思います。
一概にどちらか善で、どちらか悪という話でも無いので、自分のライフスタイルに合っていると思えば、仮想通貨などを利用してみるのも良いとでしょう。
ただし、前述したメリットとデメリットをきちんと把握した上で利用しないと、最終的に損をしてしまうという事もあり得るので、仮想通貨の運用はくれぐれも慎重に行ってください。