双極性障害とは-双極性障害ボクの病状備忘録-
双極性障害(そうきょくせいしょうがい)
またの名を躁うつ病(そううつびょう)。
これは2018年に双極性障害になってしまった僕の手記です。
ひょっとしたら誰かの参考になるかも知れないと思ったので自分の備忘録もかねて、双極性障害について語っていきたいと思います。
双極性障害とは
双極性障害(そうきょくせいしょうがい)とはかつて躁鬱病(そううつびょう)と呼ばれていた脳の病気です。
名前がいつそう変わったのかは知りませんが躁(そう)と鬱(うつ)、その相反する症状が交互に繰り返すという精神障害です。
文字通り、最高の状態から最低の状態へと気分が激変してしまいます。
『そんなこと言ったら私だってそうだよ!』
と思われる方も多いと思いますが、双極性障害の場合はそれが本当に両極端なんです。
例えるなら鬱のときはミジンコにも劣るし、躁の場合は”神こそ我が下僕!”状態です。
ね?極端でしょ?(^^)
現在、週間少年マガジンで連載してる七つの大罪という漫画があるのですが、そこに出てくるエスカノールというキャラがある意味、僕にとても似てます。
因みに彼が背負っている罪は傲慢(ごうまん)の罪です。
躁(ピーク)のときの僕は誰にも負けません^_^
鬱のときには誰にも負けます。
【参考】
〈七つの大罪〉の一員で、通称「〈傲慢の罪(ライオン・シン)〉のエスカノール」。印となる獣は獅子。刺青の位置は背中。人間ながら特異な力を授かった存在。
真夜中の午前零時において、エスカノールの闘級は王国聖騎士の中で最弱だが、日の出と共に力が増していき正午になると同時にピークに達し、外見も筋骨隆々となる。ピーク時の闘級は他の〈七つの大罪〉の闘級の合計を軽く凌駕するが、その時の性格は自制心を完全に忘れた傲慢そのものの存在である。それに合わせ、一人称も「僕→私→我」に変化する。
双極性障害はうつ病と混同されやすいのですが、うつ病は『うつ』状態だけが現れます。
それに対し、双極性障害は『躁』状態と『うつ』状態を繰り返すもので、両者は全く異なる病気です。
双極性障害は大きく、二つのタイプに分けられますが、僕はタイプI型で社会生活に支障があるほどの躁とうつを繰り返すタイプです。
うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる双極性障害を『双極I型障害』といいます。
うつ状態に加え、軽躁状態が起こる双極性障害を『双極II型障害』といいます。
双極性障害は、精神疾患の中でも治療法や対処法が比較的整っている病気で、薬でコントロールすれば、それまでと変わらない生活をおくることが十分に可能と言われています。
さて、この双極性障害はうつ状態、あるいは躁状態から、次の病相になるまで5年くらいの間隔があるといわれています。
しかし、その間、薬を飲まないでいるとうつ状態と躁状態との間隔期間がだんだん短くなり、やがて年に何度も症状を繰り返すようになってしまいます。
一度こうなってしまうともはや薬も効きにくくなってしまいます。
なので調子が良いからといって勝手に薬を飲むのを辞めてしまうと症状がかえって悪化してしまう可能性があるので十分に気をつける必要があります。
双極性障害の症状、特に躁状態のときに人間関係、社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまうのが、この病気の特徴のひとつでもあります。
僕も完全に生活を崩されてしまいました。
また、うつ状態では死にたくなるなど、症状によっては生命の危機をもたらす重大な疾患なのです。
そして、なにより
何故、双極性障害になってしまうのか?という原因、理由などはハッキリしてないそうです。
ストレスや生活環境の変化、生活リズムの乱れなどがあるとされてますが、それを言ったら誰だってあると思います。
なんだ『ココロが弱いだけじゃん』
いえ、むしろ僕はかなり強いと思います。
ココロの弱さで発症するものではないのです。
因みに躁状態、鬱状態がどんな感じかというのを下記にまとめたいと思います。
躁状態の主な症状
- 自分は何でもできるなどと気が大きくなる。
- 眠らなくてもいつも元気なまま過ごせる。
- 一日中しゃべりまくったり、手当たり次第に色々な人に電話をかけまくる。
- 次から次へ、アイデア(思考)が浮かんでくる。
具体的には、文章の途中で、次々と話が飛ぶことなども含まれる。 - 気が散って一つのことに集中できず、落ち着きがなくなる。
- 仕事などの活動が増加し、よく動く。
これは破壊的な逸脱行動にも発展しうる。 - クレジットカードやお金を使いまくって旅行や買物をする、逸脱行動に出る。
異性との◯◯◯行為に歯止めが効かなくなる。
因みに躁状態の僕の平均睡眠時間は2時間くらいです。
しかし、眠気などは一切なく、カラダの内部からエネルギーが常に溢れかえっていて、何をしていても疲れることはありません。
次から次へと思考が働き、それに伴い、自然にカラダが動き出します。
破壊的なまでに….
いつでも24時間365日、スーパーサイヤ人状態の孫悟空みたいなものです。
まさにアンリミット。
だからホントに限界に到達したときにはしなびてミジンコみたいになります。
続いては鬱状態について述べたいと思います。
鬱状態の主な症状
双極性障害の人が具合が悪いと感じるときは、だいたいはうつ状態の時です。
躁状態のときはむしろ気分が高揚してとても良く感じ、病気は完治した、むしろこの状態こそが本来の自分なんだと勘違いしてしまうほどです。
うつ状態は何とも表現し難い、抑うつとした気分になり『楽しい』とか『うれしい』という気分が全くもてなくなります。
それ以外に
- ほとんど一日中憂うつで、沈んだ気持ちになる。
- ほとんどのことに興味を失い、普段なら楽しくやれていたことも楽しめなくなる。
- 食欲が低下(または増加)したり、体重が減少(または増加)する。
- 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めるなどの不眠が起こるか、あるいは眠りすぎてしまうなど、睡眠の問題が起こる。
- 話し方や動作が鈍くなるか、あるいはいらいらして落ち着きがなくなる。
- 疲れやすいと感じ、気力が低下する。
- 「自分には価値がない」と感じ、自分のことを責めてしまう。
- 何かに集中したり、決断を下すことが難しい。
- 「この世から消えてしまいたい」「死にたい」などと考える。
などといった様々なうつ状態の症状がでるようになります。
このように『うつ状態』というのは、『物事に対する関心や取り組む意欲が失せて何もする気が起こらない状態が一日中ずっと、ほとんど毎日、2週間以上にわたって続いた状態』をさします。
『眠れない』『食べられない』などさまざまなつらい症状も伴うため、日常生活に大きな支障を来したりするようになります。
僕の場合、本人や家族が気がついたのはやはり『うつ状態』になってたからでした。
ひょっとしたらもっと以前から双極性障害だったのかもしれませんが、躁状態や軽躁状態で不調だという自覚がなかったから気がつかなかっただけのかもしれません。